当社は44年前の起業時はラリー、ダートトライアルの専門店でした。そのため、今なお、全国のラリーショップ様とのお付き合いがあります。
エナジィさんは福岡県のラリーショップ。
「2度目の復活に成功した九州のラリードライバー」のブログは、面白いですが、社長の話のほうがよっぽど面白いです。いつも腹を抱えて笑ってしまいます。
https://blog.livedoor.jp/energysport/
すごいです。還暦でも時にはクラス優勝までしてしまいます。
クルマのダメージをみれば想像できますが、ラリーというのは凄い競技です。とんでもない速度で、舗装されていない道でも突っ込んでいきます。怖くないのかな?
「怖いにきまっちょろお!突然、どんなところに石や岩があるかもしれない。 わしはダメだよ。怖いから安全マージンをとってしまい、タイムが遅れる。若い時はもっとつっこんだけどねえ。突っ込んでコンマ数秒タイム削っても、岩などでミスをして姿勢が乱れたら、結局秒単位でタイムロスしてしまう。歳いってミスをしないようになった分タイムはあがるけど、スゴイやつは突っ込んでいってもミスをしない」
なるほどなあ。
「でも面白いもんで、やっぱり才能よりも続けていけば確実にタイムも記録も伸びてくる。とはいえ、続けることが難しい競技でもあるんっちゃけどね」
じゃあ、みんなの技量はそんなに差がないんですか?
「うん、基本は近いよね。でも一人だけ異次元のやつがおったバイ。あれは別次元やね」
だれ?
「新井さんや」
世界の新井さんか~、そりゃそうだわな
「この写真がそうやっちゃ」
ああっ!ほんとだ、気づかなかった、いつも貼ってあったけど、よく見たら新井さんだ!すご!
「飲みにいってべろべろになっているところや(笑)」
「あの人はとにかくブレーキを踏む場所がおかしいんよ。普通の人ではありえないくらい突っ込んで、無理だと思われる状態でクルマを曲げてしまうし、ミスが無い。天才っておらんとおもってたけど、あの人を見て、天才っていうもんがわかったわ」
あれ?これ新井さんのサイン?
「そや、知り合いでもあるけど、サインもらうのは悔しい。でも店には飾りたい。葛藤のあげく、サイン会でならんだっちゃ」
もう、私は大爆笑しました。個人的に普段頼めばよいのに、それが癪にさわると、わざわざサイン会に並んだというのです。でも、この人だって、ラリーの腕は凄いです。スポンサーもたくさんもらっています。
ラリーっていいなあ、と思わされるのは、当社もお付き合いのあるKYBさんとも直接足回りの制作の打ち合わせで昵懇の間柄。かと思えば、新井さんだけでなく、当社のお付き合いのあるこれまたラリーでは著名のシャフトスポーツの大桃さんともお知り合い。
かと思えば、当社の取引先の和歌山のラリーショップトータス様の息子さんともお知り合い。北海道から九州まで、色んなところの方々とお付き合いがあり、とても楽しそうなのです。「競技」という目的のおかげで、現場で助け合ったり、つばぜり合いをし、終了後は打ち上げで楽しくどんちゃん騒ぎをする。まさに大人のサロンという感じです。
当社も、当時のラリー界で、同じように人脈ができ、それも商売だけではない、人間としてのお付き合いが今のシルクロードという会社の資産であり、仕事をする上で欠かせないネットワークを構築してくれています。
それにしてもラリーという競技、下火だとはいわれていますが、ビデオを見ると興奮します。ドリフトもすごいけれど、これこそドリフトの原点になった競技でもあります。細い、舗装されていない荒れ地を、スポーツカーがドリフトをしながら信じられないスピードでかけぬけ、時には大ジャンプをします。
競技っていいもんです。人間関係を豊かにしてくれる場所です。興味があってもちょっと尻込みしてしまう人は、近所のショップさんに相談してみてはどうでしょうか? 「お手軽な走行会ってありますか?」と聞くことは決しておかしなことではありません。どんなショップオーナーでも、当社の社長でも、最初はあったんです。同じように戸惑いながら、わくわくしながら近所のショップに通っていたんです。